ステンドグラスから光が静かに教会の中に差し込んでゆく・・・
このような荘厳な雰囲気の挙式に憧れてる花嫁さんも多いのではないでしょうか。
ステンドグラスのあるチャペルでの結婚式は素敵ですよね。
気になるステンドグラスの歴史や由来、都道府県ごとの特徴、ステンドグラスがある人気の結婚式場についてまとめてみました。
ステンドグラスのある式場は首都圏にもたくさんあります。
ぜひイメージにぴったり合う式場を探してみてくださいね。
ステンドグラスについて
まずはステンドグラスとは何?というところに注目してみましょう。
背景を知れば、より味わい深くなるはずです。
ステンドグラスの歴史/現在の式場はゴシック様式を引き継いでいる
ステンドグラスの原形は5世紀ごろから利用されてきました。
今から1600年ほど前です。かなり歴史がありますね。
この頃のガラスは今のように着色されておらず、普通のガラスが使われていました。
そして現在のステンドグラスに近い形のものができ始めてきたのが、12世紀のゴシック建築です。
この頃になると、建築時技術の発達によって大きな窓を作ることができるようになります。
高い天井に大きなステンドグラスという今の私たちのイメージに近い教会や大聖堂などが作られてきたのも同時期ですね。
この後もステンドグラスには新しい様式が登場しますが、現在の結婚式場のチャペルにはゴシック建築の影響を受けたものが多いです。
約900年前の様式を受け継いでいるんですね。
なぜ教会や聖堂にあるの?
ステンドグラスは建物の窓やランプの傘など幅広く使われていますが、
やはり教会や大聖堂に使われていることが多いです。
実際にステンドグラスが有名な建物も、ケルン大聖堂やカンタベリー大聖堂などキリスト教の宗教施設が数多く挙げられます。
これはなぜなのでしょうか。
1.光を利用して神々しさを与えるため
理由の一つは、やはり大きなステンドグラスというのは見る人を圧倒させます。
ステンドグラスから光が差し込む光景は、
教会や聖堂を訪れた人を厳かな気分にさせてくれますよね。
またキリスト教では光は神様の現れというふうに考えられていました。
聖書の中にも、神は光であり・・・と書かれている箇所があります。
ですので、光をうまく利用したステンドグラスは、教会や聖堂に、神々しさを与えてくれます。
訪れた人を理屈ではなく、目で見て圧倒させるために、ステンドグラスは用いられてきたんですね。
2.聖書の内容をわかりやすく伝えるため
ステンドグラスのある教会や聖堂が作られた当時は、文字が読める人が少ない状況でした。
ですので、もちろん聖書も読むことができません。
そんな文字の読めない人にも聖書の内容を教えるために利用されたのがステンドグラスです。
ステンドグラスには、聖書の内容が絵で書かれているので、文字が読めない人にもわかります。
ステンドグラスはいわゆる一般民衆向けの聖書だったんですね。
こうしてみると、ステンドグラスは単なる装飾というだけでなく、歴史の中でいろいろと役割を持ってきたということがわかります。背景や役割を知ると、ステンドグラスのチャペルをより一層楽しめそうですね。
次はステンドグラスのチャペルがある結婚式場について見ていきましょう。
ステンドグラスのチャペルがある結婚式場
結婚式場のチャペルにもいろいろな種類がありますが、やっぱり、ステンドグラスのあるチャペルは素敵ですよね。
チャペルにステンドグラスを取り入れている式場は結構あるんですよ。
まずはちょっとデータを見てみましょう。
ステンドグラスを利用しているチャペルの割合は?
ステンドグラスを利用してる挙式会場はどれくらいあるのか気になったので、
割合を計算してみました。
首都圏にある式場からランダムで100件選び、そのうちステンドグラスを利用してる式場の割合を算出しています。
結果としては23パーセントで、首都圏では約5件に1件の割合でステンドグラスの挙式会場があるということになりました。
なかなか人気があるみたいですね。
5件に1件の割合だと、式場見学でいくつか巡ってるうちに1件ぐらいはステンドグラスの式場に出会えそうです。
ステンドグラスのチャペルが多い結婚式場の種類は?
結婚式場は大きく分類して、
ホテル、専門式場、ゲストハウス、レストランの4つ
に分けられます。
ステンドグラスの教会が多いのは、この4種類の中でどの式場なのでしょうか。
当サイトで集計してみたところ、下のような結果になりました。
関東地方の結婚式場64件をデータとして参照し、割合を計算しています。
●ステンドグラスのある結婚式場の種類(参考にした式場データ:64件)
ステンドグラスのある結婚式場の種類(参考にした式場データ:64件)
・ゲストハウス:58%
・専門式場:23%
・ホテル:14%
・レストラン:5%
やはり一番多いのはゲストハウス型の式場で半分以上の割合です。ゲストハウスのお洒落な雰囲気にステンドグラスはよく合うので取り入れられやすいようです。
次に多いのは専門式場で、こちらは歴史のある教会もいくつかありました。
その次がホテルです。ホテルはディズニー関連のホテルがステンドグラスを多く使っている印象でした。
最後に5%と一番少なかったのがレストランです。レストランの場合は挙式会場を併設している施設自体が少ない、ということも件数の少なさに影響しています。
もし、ステンドグラスのある挙式会場を優先的に探したいのであれば、ゲストハウスか専門式場に絞って探すのが効率が良さそうです。
ステンドグラスのチャペルが多い都道府県はどこ?地域ごとの特徴はある?
ステンドグラスのチャペルは地域によって数が違うのか、というところも気になったので調べてみました。
こちらも関東地方の式場のデータ64件を参照にしています。
まずは地域ごとの件数を見てみましょう。
●首都圏の地域毎のステンドグラスがある結婚式場件数
首都圏の地域毎のステンドグラスがある結婚式場件数
東京:20件
神奈川:14件
埼玉:9件
千葉:8件
茨城:3件
群馬:5件
栃木:5件
次に都道府県ごとの特徴を見てみましょう。地域と式場の種類を絡めてみると特徴が見えてきます。
◆はじめに東京の場合は、専門式場の割合が高く、また歴史のある教会も多いです。全体の件数も一番多くすべての種類の式場がバランスよく存在するという形になっています。
◆神奈川はゲストハウスの割合が首都圏の中で一番高いです。比較的新しいゲストハウスにステンドグラスを取り入れてる傾向が高く感じます。またみなとみらい地区には歴史的建造物を再利用した挙式会場もあり、重厚感を感じさせます。新と旧が共存してる感じですね。
◆埼玉は式場の種類がゲストハウス、専門式場、レストランとバランスよく分かれています。ステンドグラスのチャペルのあるレストランなどはなかなか珍しい存在と言えるでしょう。
◆千葉はステンドグラスのあるホテルが多いです。これらのホテルはほとんどディズニーランド周辺にありますので、ディズニーのイメージと併せて取り入れられているようです。
◆群馬はゲストハウスの割合が高いです。大聖堂をイメージさせる荘厳な雰囲気の挙式会場が多いです。
◆栃木はゲストハウス、ホテル、専門式場と程よく分かれています。ステンドグラスのあるホテルは、北関東では珍しいといえます。
◆茨城は一番件数が少なく、種類もゲストハウスしかないようです。たまたまなのか、地域の特性なのかというところはわからなかったのですが、また分かりましたら追記しますね。
会場の地域を気にせずに、ステンドグラスの式場にこだわるのであれば、件数の多い東京、神奈川で探すのが効率がよさそうですね。
ディズニーのような雰囲気のステンドグラスの挙式会場を求めるなら千葉も候補に上がりそうです。
口コミで人気のステンドグラスの式場
有名だったり、ネット上で人気のあるステンドグラスの式場を集めてみました。
ご紹介したい式場はたくさんあるのですが、個人的に印象深かったものを厳選してお伝えいたします。
ほかの結婚式場も結婚情報サイトなどで見ることができますので、気になった場合はぜひ検索してみてくださいね。
ステリーナ教会(赤坂)
●費用目安:7万7,000~14万8,000円(挙式のみ)
こちらのステリーナ教会は白い内装と天井まで届くステンドグラスが印象的な教会です。重厚感があるというよりは、綺麗で素敵といった感じでしょうか。
ステリーナ教会は主に挙式専門の施設です。
少人数から対応しており、周囲の立地の良さから考えると破格の値段で式を挙げることができます。
気になる立地は東京ミッドタウンのすぐお隣です。
東京ミッドタウンは、三井不動産が手がけた大型の複合施設で、芸能人も多く住んでいることから、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
建物は近代的な感じですが、芝生や木々などの自然も多くのんびり過ごせる場所です。
実際天気の良い日には芝生で寝転んでお弁当食べたり、ペットの散歩したりしている人をよく見かけます。
ステリーナ教会で式を挙げて東京ミッドタウンの芝生で写真撮影というのも素敵な思い出になりそうですね。
セントグレース大聖堂(青山)
●費用目安:298万2,053円(80名)
本格的なゴシック様式の壮麗な結婚式場です。
正面の大きなステンドグラスと、高い天井のアーチ曲線は思わず目を引かれてしまいます。
ちなみにこちらで使われているステンドグラスは、欧米で100年以上使われたアンティークのものを利用しています。歴史が感じられますね。
セントグレース大聖堂は表参道からすぐのところにあるので、式場見学や打ち合わせに行きがてら表参道をぶらぶら歩くのも楽しいですよ。
ちなみにセントグレース大聖堂は、筆者が個人的に思い入れのある式場でもあります。
以前私はこの式場の近くの教室に通っていたのですが、毎週横を通るたびに、挙式を終えた花嫁花婿さんが階段を降りてくるのを見かけました。
きっといつも同じ時間に通っていたのでタイミングが合っていたのでしょうね。
鐘の音と拍手に包まれておめでとうと言われている2人を見ていると、こちらも幸せな気分になってしまいます。
幸せのお裾分けをたくさん貰いながら毎週習い事に行っていました。そんなわけでこの式場は何となく親近感を持ってしまいます。
HANZOYAWedding(新横浜)
●費用目安:220万円~325万円(80名)
こちらの挙式会場はとにかく可愛らしいです。
海外のお洒落な絵本に出てくるような感じの雰囲気です。
筆者は以前サイトでこちらの式場の写真を見かけて、思わず一目惚れしてしまいました。
アンティークの暖かな雰囲気に包まれたステンドグラスのチャペルはとっても可愛らしいんです。
チャペルの写真に惹かれた花嫁さんたちが全国から見学に来るそうですよ。
ちなみにこちらの式場は経営母体がもともとレストランだったために、料理にも力を入れています。
でてくる料理やスイーツは会場の雰囲気によく合って可愛らしいです。
ラ・バンク・ド・ロア(横浜 山下公園)
●費用目安:225万円~325万円(80名)
こちらは少し個性的な結婚式場です。
1921年に建造された銀行の建物をリニューアルして結婚式場として使っています。
およそ100年近くの歴史がある式場で、横浜市の指定有形文化財でもあります。
こんなところで式を挙げることもできるんですね。
気になる挙式会場は、イギリスの教会で90年間利用されてきたステンドグラスを取り入れ、厳かな雰囲気となっています。
クラシックな雰囲気が好きな方にはオススメです。
ラ・バンク・ド・ロアは山下公園のすぐ近くにあるので、前撮りなどの写真撮影で山下公園を利用して素敵な写真が撮れそうです。
山下公園周辺は歴史的な建物も多いので、式場見学の帰りなどに散歩してみるとクラシックな気分に浸れますよ。
ステンドグラスの結婚式場が気になったらブライダルフェアへ行ってみよう
ステンドグラスのある式場に興味がある、気になるという場合は、まずはその式場主催のブライダルフェアに参加してみましょう。
ステンドグラスを写真で見るのと実際に見るのではやはり違います。
ぜひ自分自身の目で確かめてみて下さい。
ブライダルフェアの予約はマイナビウェディングなどの結婚情報サイトを通すとお得です。
いろいろ見学して素敵な挙式会場を見つけてくださいね。