ニューオープンでどこもかしこもきれいな式場と、歴史を感じさせる重厚感のある式場、どちらも魅力的ですよね。
今回はこの2つの式場を徹底的に比較してみました。
どちらの式場にも一長一短あるので、比較してみると面白いですよ。
では早速見ていきましょう。
INDEX
ニューオープンの式場と歴史のある式場
ニューオープンの式場
毎年新しい結婚式場が続々とオープンしています。
首都圏だけで数えても2017年は13件の式場が新規オープンするんですよ。
新しいまっさらな式場を味わいたいのならニューオープンの新しい式場がお勧めです。
歴史のある式場
結婚式場のなかには、歴史的な建物や庭園などを利用した結婚式場もあります。
中には100年以上昔のものも。
昔の時代の建物が時を越えて今結婚式場として利用されるのはなんだかロマンを感じますね。
以前私は、横浜にある歴史的な結婚式場を数えてみましたが、18件もありました。
横浜にはそういった歴史的な建物が多いんですね。
気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
2つを比較してみた
それではニューオープンの式場と歴史的な式場を比較してみましょう。
下記の項目に分けてそれぞれを比べてみます。
比較ポイント
長く残るのはどっち?
費用面でお得なのは?
ゲストの評判はどんな感じ?
スタッフのホスピタリティ
アクセスが良いのはどっち?
知名度の高さ
地震の時は大丈夫?
順番に見ていきます。
長く残るのはどっち?
結婚式を終えた後も、2人の思い出の場所として結婚式場が末永く残っていたら嬉しいですよね。
逆にすぐ閉店になってしまったり、取り壊されてしまったら悲しいです。
新しい式場はスクラップ・アンド・ビルド?
この点に関しては、ニューオープンの式場はもしかしたら長く残らないかもしれません。
というのは、ブライダル業界の中ではスクラップ&ビルドという手法があるからです。
結婚式場を新しく作って、新しさを売りにできる間に稼いでしまい古くなったら取り壊すというやり方です。
全てのニューオープンの式場が当てはまるとは限りませんが、少なくともこういった傾向はあります。
文化財もある歴史的な式場
一方歴史的な式場の場合は長く残る可能性があります。
歴史的な式場のなかには国の重要文化財や、指定文化財などに認定されているものがあります。
またこれらの建物は、関東大震災や戦争中の空襲などの被害にあっても、再建、補修がされて現在の形で受け継がれています。
こういう歴史的な建物は、採算は関係なく次の時代へ受け継ぐものとして長く残っていきます。
古くなったり、採算が取れなくなったら取り壊される可能性あり
文化財に指定されているものもあり、今後も長く残る可能性が高い
これは歴史的な式場に軍配が上がりますね。
費用面でお得なのは?
次は費用面を見ていきたいと思います。
やはり結婚式で気になるのはお値段です。
これはどうなのでしょうか。
ニューオープンの式場の費用はお高め
新規オープンの結婚式場の費用は若干お高めなようです。
理由は2つあります。
費用が高めの理由
・新しさを高付加価値としている
・ゲストハウスの割合が高い
やはり新しいというところに惹かれる人は多いと思います。
綺麗ですし、時代を先取りしている感じもあります。
ですのでそこを費用に換算して少し上乗せがされているわけです。
また新しくオープンする式場はゲストハウスの割合が高いです。
首都圏の2017年度に新規オープンする式場を数えてみたところ61パーセント(13件中8件)がゲストハウスでした。
ゲストハウスは他の種類の式場と比べても平均費用が高い傾向があります。
この2つの理由からニューオープンの結婚式場は少し費用が高めになっています。
歴史的な式場はお得?なかには公共施設もあり
それでは歴史的な式場はどうでしょうか。
歴史的な式場を見てみると教会や公共施設などの営利を目的としない施設も含まれます。
ですので費用は平均すると安いです。
中にはスタッフをボランティアで賄っているところもあります。
自分たちで作り上げる結婚式という感じですね。
その分コスパも良さそうです。
平均費用は若干高め
平均費用は安い
こちらも歴史的な式場の勝ちですね。
ゲストの評判はどんな感じ?
結婚式を挙げるときに気になるのはやはりゲストの方からの評判です。
新郎新婦としてもゲストの方には楽しく過ごしていただきたいものです。
2つのそれぞれの式場に出席したゲストの口コミを集めてみました。
ちなみに2017年にニューオープンした式場はまだ出席したゲスト数は少なく、データが集められなかったため、2016年にニューオープンした式場のデータを集めています。
ニューオープンの式場のゲストの口コミ
・新しくて全体的にきれいな式場でした
・チャペルが高級感があってとても素敵だった
・新しくできた式場ということもあり現代的に感じた
やはり新しい式場ということで会場の綺麗さを挙げる人が多かったです。
また全体的にメリットをあげる人が多く、デメリットを挙げる人がわりと少なかった印象です。
歴史的な式場のゲストの口コミ
・チャペルがすごく素敵だった
・文化財の建物だけあって雰囲気がありオシャレ
・新郎新婦らしい個性が感じられる式でよかった
・ゲストの控え室がなかったり設備的にはイマイチ
・古い建物だからか動線があまり良くなかった
・貸切ではなかったので普通に見学している観光客もいた
歴史的な建物での結婚式に魅力を感じるものの、建物内の動線や控室などの設備面に不満を感じる声がちらほら見られました。
新しくてきれい、高級感があるなど良い、を挙げる人が多い
建物の雰囲気が良かったという一方で、設備面などのデメリットを挙げる意見が見られた
ゲストの評判に関しては、ニューオープンの式場の勝利のようです。
スタッフのホスピタリティ
ゲストをしっかりもてなすためにはスタッフのホスピタリティがとても大切です。
サービスの質がゲストの満足にもつながります。
これも2つの式場をくらべてみました。
ニューオープンの式場はホスピタリティーが高い/ただ式場によっては慣れていない場合もあり
基本的に新しくオープンする式場はスタッフの人選にも力を入れていると感じます。
新しいスタッフだけでなく、ほかの式場から経験豊富なスタッフを引き抜いていたりします。
そのためスタッフの質は高いです。
ただ新しい式場の場合は、スタッフが会場やシステムに慣れていないこともあります。
そのため最初は戸惑うスタッフもちらほらいるかもしれません。
しかしこの辺りは時間が経つにつれ慣れてきます。
非営利も多い歴史的式場/スタッフはボランティアのことも
歴史的な式場のほうはどうでしょうか。
歴史的な式場は、非営利の施設も多く含まれています。
非営利とは利益などを目的としていないということです。
現在公共施設として使われている建物や、教会などがそうですね。
これらのなかにはスタッフはボランティアで賄っているところもあります。
お金のためではなく、純粋な好意で手伝ってくれているんですね。
こうした人たちに高いホスピタリティーを求めるのは少し違うかなと思います。
もちろんなかには営利を目的とした式場もあり、高いホスピタリティを持つものもありますが、全体として見た場合に歴史的な式場にホスピタリティーはあまり求められないかなと感じます。
スタッフの質が高い
ボランティアスタッフなどもいるため、そこまで高いホスピタリティーは求められない
スタッフのホスピタリティに関してはニューオープンの式場の勝利ですね。
アクセスが良いのはどっち?
結婚式場はアクセスが良い方がありがたいです。
ゲストも行きやすいですし、花嫁花婿さんも打ち合わせの時に通いやすいです。
結婚式場を選んだ決め手としてアクセスの良さを挙げる人の割合も多いですね。
ニューオープンの式場はアクセス重視の傾向
2017年度にニューオープンする首都圏の結婚式場を以前まとめましたが、駅から徒歩数分の立地の式場が多かったです。
結婚式場を選ぶ決め手として、アクセスの良さは重要視されるので、やはりニューオープンの式場も立地を気にして建てられているようです。
基本的に新規オープンの式場はアクセス良好と言えそうです。
歴史的な式場は半々に分かれる
歴史的な式場の場合は、アクセスが良いものとそうでないもの半々に分かれる印象です。
ポイントとなるのがその建物が元はなんだったかというところです。
元商業施設だった場合は、駅から徒歩数分などアクセスの良い立地にあることが多いです。
逆に元は邸宅だった場合、駅から離れていることが多いです。
商業施設はアクセスの良い商業地帯、邸宅は駅から少し離れた住宅街に建てられるからなのでしょうね。
また教会の場合はアクセスの良いもの、そうでないものそれぞれある印象です。
アクセスの良さを重視する傾向あり
元の建物の種類によって変わる
アクセスの良いもの、そうでないものが半々
アクセスの良さに関してもニューオープンの式場に軍配が上がります。
知名度の高さ
自分の結婚式を挙げる式場はどれぐらい知名度があるのかというのは気になりますよね。
私の経験をもとに考察してみます。
新しい結婚式場は結婚を挙げる世代を中心に知られている
やはり人は自分の興味や関心のあるものを詳しく知っているものだと思います。
私の周囲で、新しくできた結婚式場を知っているのは、同年代ぐらいの結婚式を行うorゲストとして参列したことのある人たちでした。
結婚式に興味のある人たちですね。
逆に興味のない人や私の親などに聞いても知らないという感じでした。
ニューオープンの式場は結婚式に興味のある人の中で知名度が高いと言えそうです。
歴史のある式場は老若男女関係なく知名度がある
歴史のある式場の場合は、誰にでも知名度があるといえます。
なかには文化財や歴史的建物に指定されているものもありますので、観光で訪れたことのあるという人も多いです。
歴史的な式場は世代を超えて多くの人達に知られているのですね。
結婚式に興味のある人の間で知名度が高い
世代や条件を問わず知名度が高い
これは迷わず歴史的な式場の勝ちですね。
地震の時は大丈夫?
地震大国の日本。
結婚式の最中に大きな地震が起きるということはそうそうないかもしれませんが、もしも・・・と考えたら耐震性も少しは気になりますよね。
新しい式場は国の耐震基準を満たしている
阪神淡路大震災などの大きな災害を教訓に、国の耐震基準は厳しくなっています。
そして新しく作られる建物はその耐震基準を満たしたものでなければ許可がおりません。
ということは、新しく建てられる建物というのは、すべて耐震基準を満たしているんですね。
2017年にニューオープンする式場は全て厳しい耐震基準をクリアしたものなので、安心して良さそうです。
歴史的な式場は旧耐震
耐震性の面で考えると、1981年以前の建物は古い耐震性能だと言われています。
1981年は新しい耐震基準が制定された年です。
なので基本的に1981年以前の建物は、今の国が定める耐震基準を満たしてないと考えてよいでしょう。
ただし、歴史的な式場には文化財などもありますし、改修工事などで耐震性を上げるなどの何らかの政策は行ってるはずです。
旧耐震基準だとしてもそこまで心配しなくても大丈夫でしょう。
全ての式場が国の定める耐震基準を満たしている
現行の耐震基準を満たしていない建物もあり
改修工事などで補強を行っている
これは、耐震基準をクリアしている新しい式場が勝ちですね。
グラフで見る/ニューオープンの式場VS歴史のある式場
新規オープンの式場と歴史のある式場を7つの観点からくらべてみました。
これをまとめて表にしてみましょう。このような感じになります。
ニューオープンの式場 | 歴史的な式場 | |
長く残るのはどっち? | ● | |
費用面でお得なのは? | ● | |
ゲストの評判はどんな感じ? | ● | |
スタッフのホスピタリティ | ● | |
アクセスが良いのはどっち? | ● | |
知名度の高さ | ● | |
地震の時は大丈夫? | ● |
これを見てると若干ニューオープンの式場が勝っているものの、かなりいい勝負です。
甲乙つけがたしという感じですね。
迷ったら挙式は歴史のある式場、披露宴はニューオープンの式場という選択肢もあり
ちょっと裏技かもしれませんが、挙式は歴史のある式場で行って、披露宴はニューオープンの式場で行うというやり方もあります。
私は同じ会場で挙式と披露宴を行ったのですが、周囲には2つを分けて行う人もいて、それも良さそうだなと後から思いました。
少し移動が大変かもしれませんが、2つの会場を味わえるのは楽しそうです。
もし迷うのであれば、挙式と披露宴を分けてそれぞれ行うのも良さそうですね。
気になる式場があったらブライダルフェアへ行こう
ニューオープンの式場も歴史的な式場もそれぞれ良さがあって魅力的ですね。
もし気になる式場を見つけたら、まずは式場見学やブライダルフェアに行ってみましょう。
結婚式ってどんなものか体験することができますし、いろいろ質問もできてかなり参考になります。
ブライダルフェアの予約にはハナユメなどの結婚情報サイトを通すとお得です。
検索も見やすいですしね。
ぜひ楽しみながら式場探してみてください。